最近よく耳にする「4毒抜き」。
小麦、植物油、乳製品、砂糖を「体に悪いから全部やめよう!」という考え方です。
先日、「五十嵐さんって、4毒とか信じる派?」とメールをいただきました。
そのときは「質の問題じゃないですか?」と一言返して終わってしまったのですが、今日はこの件について書いてみたいと思います。
全否定には危うさがある
私は、この「全部ダメ!」という考えには少し危うさを感じています。
なぜなら、本当に問題なのは “質”や“加工のプロセス” だからです。
植物油のこと
「サラダ油は体に悪い」とよく言われます。
確かに、高温で繰り返し使われた揚げ油や、長期保存で酸化した油は有害物質を生み出します。
私がドッグフードを危険と思う理由のひとつも、ここにあります。

一方で、低温圧搾のオリーブオイルや亜麻仁油は抗酸化成分やオメガ3を含み、体にプラスに働くこともあります。
ただしオメガ3は酸化しやすいため、保存方法や消費期限を守る知識が欠かせません。
つまり「油=悪」ではなく、どんな油をどう使うかが大事なのです。
小麦のこと
小麦も「全部ダメ」ではありません。
問題になるのは、
- 遺伝子組み換えや品種改良によるタンパク質の変化
- 精製でミネラルや食物繊維をそぎ落とした白い小麦粉
- 添加物まみれの加工食品に大量に含まれる小麦
これらが体に負担をかける要因です。
でも、全粒粉や自然栽培の小麦で作ったパンを少量楽しむなら、不調が出ない人も多いのです。
乳製品や砂糖も同じ
乳製品は乳糖不耐症の人にとって負担ですが、発酵させたヨーグルトやチーズなら消化にやさしい場合もあります。
砂糖も「絶対にダメ」ではなく、黒糖やはちみつなど精製度の低い甘味料を少量楽しむ分には、心の栄養になることもあります。

とはいえ現実は…
ただしここで大きな壁。
質の良い油や小麦、砂糖や乳製品は高価で、消費期限も短いのが現実です。
「毎日全部オーガニックで!」と言われても、続けられる人はほんの一握り。
だからこそ私は、
- 全部を完璧にやめるのではなく、できる範囲で“質を選ぶ”
- 毎日の中で少しずつ加工度を減らす
そんな「ゆるい実践」でいいのではないかと思っています。
おわりに
「4毒」は、敵を見つけて全部排除するためのものではなく、
“どんなものをどう選び、どう暮らしに取り入れるか” を考えるきっかけになれば十分。
食べ物は体だけでなく、心の満足感や家族との時間をつくる大切な要素です。
犬のごはんも同じで、すべてを完璧にオーガニック手作りにしなくても、ほんの少し“質”にこだわるだけで違いが出ます。
だから私は、全否定よりも“質”に目を向けて、無理なく続けられる方法を選びたいと思っています。
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