この週末は、約一年ぶりにリナがお仕事(タレント犬)として現場に立ちました。
昨年は警察犬審査会の当日、私の大切な仕事が重なり出場を断念。
そのまま警察犬としては引退という形になりました。
今年に入って体調の不安もあり、「あの時やめて良かったな」と思っていましたが――
どうやら本人(犬)の中には、まだ火が灯っていたようです。
春先、訓練ジーガーの前には見事に整ってきて、霧ヶ峰での訓練ジーガー競技会にエントリー。
ところが、標高の高い場所では体調が崩れ、山を下りるとケロッと回復。
それでも本番はきちんと集中し、結果は過去最高の99点・2席。
この競技で“引退”を決めたのですが、その後の体調不良と下血で
タレント犬としてのお仕事も一時すべてお断りしていました。
「もう現場には立てないのかな」
正直、少し寂しくも感じていました。
けれどこのところ、驚くほど調子が上がり、
消化器系も整い便の状態も安定してきました。
夏の間はカロリーが取れず、訓練は完全にお休み。
体力温存を優先し、お散歩と自由運動だけにしていました。
そしてある朝、「もうそろそろいいかな」と思い、追及訓練を再開。
すると――まるで若返ったかのように、意欲的で、正確で、力強い追及。
その姿を見て、胸が熱くなりました。
「あぁ、やっぱりリナは訓練が好きなんだな」
“引退”なんて、まだ早かったのかもしれません。
その日の夕方、タイミングを見計らったかのように、
お仕事の打診が入りました。
内容は少し難易度の高い案件。
でも迷いなく「お願いします!」と即答しました。
撮影は長時間にわたり、10歳のリナにはきつかったと思います。
それでも、現場の空気を楽しむように堂々と立ち振る舞い続けていました。
スタッフの指示を理解し、周囲のピリッとした雰囲気にも動じず。
ベテランらしく、静かな存在感を放っていました。
帰宅後はさすがにぐったりで、階段をよろけるほど。
それでも翌朝にはいつものように起き、ごはんを完食し、良い排便も。
その姿にまた胸が熱くなりました。
撮影の前、「このお仕事で引退かな」とプロダクションの方にお話ししました。
しかし、
「いやいや、引退を決めるのは彼女でしょ。私じゃない。」と気が付いたのです。
訓練のときと同じ。
彼女がまだ“やる”と言うなら、私は全力で支えるだけです。
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