犬との暮らしとは、全く関係のない話です。
3年前に私は母を看取りました。結婚してからは、帰ろうと思えばいつでも帰られる場所に住んでいるのに、殆ど実家には帰らず親不孝な娘でした。年に1,2回帰ったでしょうか?会えばいつも年齢より若く見えたし元気でしたし、「膵癌」という病名を突然知らされて、そこから改めて母が大切な存在だということに気が付き。
一緒に2年ほど闘病して、3年前に他界したのです。母は、洋裁が趣味でした。私の子供時代の写真は、全てと言ってよいほど母の作った服を着ています。晩年は洋服を縫うことは少なかったけど、私の持ち帰ったカーテンのサンプル生地などをバックにして、ご近所に配ったりしておりました。
愛用のミシンは、シンガーの職業用ミシンとジューキのロックミシン。ともに30年選手かもしれません。亡くなったときに、その母の想いが詰まっているミシンを持ち帰ってきました。私が使おうと思ったのです。

ただ、私の考えは甘かったようです。数年動かさなかった古いミシンは、オーバーホールが必要でした。更に、家庭用ミシンとは糸の通し方も針の形状も違い、私には扱える代物ではなかったのです。結局3年間放置し、状態はさらに悪化。
このままでは、いかん!捨てるにしても、本当に使えないのか?修理すれば使えるのか?プロの方に診てほしい。と探したところ、この度なんと、市内に修理頼める職人さんを見つけたのです。

持ち込んだところ、「うわー懐かしい。」と目を細めておっしゃっていただけました。職人さんは、私の両親よりご年配に見えました。それなのに、ミシンの職人としてバリバリの現役で、しっかりしてらっしゃるのでびっくり!
組みなおして動くのか、パーツの交換が必要なのか?やってみないと判らない。もしパーツ交換が必要だった場合、もうパーツはこの世にないので修理不可能とのこと。預けすることにしました。彼に修理不可能と言われれば、何の迷いもなく廃棄できますし、もし修理できたなら、私はこの母のミシンを使い続けようと思います。

新しいミシンを買えば、もっと性能も良いのかもしれない。でも、私はこのミシンを使いたいのです。母の形見のミシンたち、オーバーホールを終えて戻ってきますように。
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